ハジマリノウタ 01

…ハジマリ…

…はじまり…

…始まり…

そして終わり

コレはハジマリの始まりの詩[ウタ]…




あるトコロで世界がハジマった

そして、その世界は平穏に育つ…

しかし、そこに存在するモノたちはモノのオワリを知りそれを恐れた

ソシテ、存在せぬカミにその終わりが来ないコトを願った


――ソレガ――

――それが――

それがハジマリ――

この世界における観測者と呼ばれる"神"のハジマリである。

――ハジマリノウタ――

その"カミ"は"スベテ"を知っていた――

その"カミ"は"スベテ"の摂理を知っていた――

そしてその"カミ"は"スベテ"の力を有していた――

つまり――"オノレ"の力を失うコトも知っていたのだ――

――世界――

――セカイ――

ソレはその道理の通じる認識域のコト

認識域は幾つもあり
大体は重なっている
重なっていないのは希で

重なっていないモノは世界と区別して異世界や別世界と区別された

神と呼ばれる存在は――その世界し縛られて生まれた

つまり――"カミ"は"セカイ"のミチヅレの存在――

全てを為し、全て為される